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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅰ.脊椎のバイオメカニクスと下肢アライメント
三次元筋骨格モデルを用いた脊柱変形解析
Analysis of spinal deformity with 3-dimentional musculoskeletal model
本郷 道生
1
,
宮腰 尚久
2
,
島田 洋一
2
Michio HONGO
1
,
Naohisa MIYAKOSHI
2
1秋田大学医学部附属病院,整形外科
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系,整形外科学講座
キーワード:
Musculoskeletal model
,
Spinal deformity
,
Biomechanics
Keyword:
Musculoskeletal model
,
Spinal deformity
,
Biomechanics
pp.507-514
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001704
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要旨:脊柱後弯変形の発症機序や病態の解明,新たな治療法の開発のため,生体内の力学的動態を再現できる筋骨格モデルを用いた研究が行われている。筋骨格モデルでは,実測による位置データ,外力のデータ,文献値を用いてモデルに入力し,逆動力学解析により応力を算出し,またモデルの妥当性が検証されている。筆者らは,解剖学的に精細で,生体内に近似する筋骨格モデルの作成を進め,その妥当性を検証してきた。本モデルを用いることにより,筋力,椎間板内圧,脊柱アライメントの動態を計測し,さらに様々な身体活動や脊柱変形の病的状態の再現が可能となってきた。今後は本モデルを活用,発展させることにより,脊柱変形の病態や手術,運動療法などの治療効果のさらなる解明への応用が期待できる。
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