Japanese
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特集 扁平足の診断と治療―新たな名称「PCFD」の概念を含めて
成人期扁平足(PCFD)のバイオメカニクス
Biomechanics of progressive collapsing foot deformity
城戸 優充
1
,
生駒 和也
1
,
牧 昌弘
1
,
高橋 謙治
1
Masamitsu KIDO
1
1京都府立医科大学大学院,運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
キーワード:
Progressive collapsing foot deformity
,
Biomechanics
,
Weight-bearing CT
Keyword:
Progressive collapsing foot deformity
,
Biomechanics
,
Weight-bearing CT
pp.387-395
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002511
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要旨:成人期扁平足(PCFD)では一般的に,歩行時に股関節内転とknee-inが生じ,下腿に内旋トルクが加わって後足部が外反する。荷重によって距腿関節は底屈し,距踵関節は背屈・外反する(class A)。距踵関節が亜脱臼すると,距骨外側突起が踵骨とインピンジする。距舟関節は外反するが,距踵関節亜脱臼の閾値を超えて距踵頚靱帯が断裂すると,外転も生じる可能性がある(class B)。第1TMT関節は背屈して前足部内反が生じる(class C)。距腿関節不安定性のある少数例では,距踵関節・距舟関節や末梢関節に異なる応力が加わり,変形は多様になる(class D・E)。腓骨筋痙性や長期間の変形で関節包が拘縮すると,徒手的に矯正不能になる(stage 2)。PCFDの治療では,tripod conceptを念頭に三次元的支持性の再獲得を目指す。
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