Japanese
English
特集 手・手関節鏡手術の現状と未来
舟状骨偽関節に対する鏡視下偽関節手術による挑戦と工夫
Clinical challenge for the scaphoid pseudarthrosis by minimally invasive arthroscopic surgery
池田 純
1
,
川崎 恵吉
2
,
富田 一誠
3
,
稲垣 克記
2
Jun IKEDA
1
,
Keikichi KAWASAKI
2
,
Kazunari TOMITA
3
1昭和大学横浜市北部病院,整形外科
2昭和大学医学部,整形外科学講座
3昭和大学江東豊洲病院,整形外科
キーワード:
Scaphoid
,
Pseudarthrosis
,
Arthroscopic surgery
Keyword:
Scaphoid
,
Pseudarthrosis
,
Arthroscopic surgery
pp.41-49
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000312
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要旨:鏡視下舟状骨偽関節手術(AS)は本邦では坪川が開発した最小侵襲手技であり,術後可動域への影響が少ない優良な術式である。良好な結果(確実な骨癒合)を得る見地では厳密に適応を守る必要があるが,可動域が犠牲になりづらいASの利点は非常に大きく,偽関節部での硬化が比較的強い症例や若干のhumpback変形やDISI変形,MRIで近位の壊死が疑われる症例など,条件が多少悪くても,特に若年例で骨質が良い症例を中心にASでの加療を試みている。少数例での検討にとどまるが,現時点で良好な成績を得ており,今後も慎重に適応を広げたいと考えている。本術式は最小侵襲で成績もよく,将来的に舟状骨偽関節に対するゴールドスタンダードとなる可能性があると考えている。
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