創刊60年記念特集 肩関節外科の進歩
肩甲骨関節窩骨折に対する手術手技
塩崎 浩之
1
1済生会新潟第二病院,整形外科
キーワード:
Glenoid fracture
,
Arthroscopic surgery
,
Limited posterior approach
Keyword:
Glenoid fracture
,
Arthroscopic surgery
,
Limited posterior approach
pp.1339-1346
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000160
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肩甲骨関節窩骨折は関節内骨折であり,関節面のstep-offや骨片間のgap が大きいと骨頭との適合性が破綻して不安定性や可動域制限などの機能障害と痛みを生じ,長期には変形性関節症に至るため適切な対応が必要である。3D-CTをGoss-Ideberg分類を用いて分類し治療戦略を立てる。手術治療の目標は,筋腱および関節包をできるだけ温存して完璧な解剖学的整復を得ることにある。関節鏡視下手術の利点と直視下手術の利点を最大限に活用して治療にあたることが肝要と考える。
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