臨床室
受傷後長期経過した舟状骨偽関節に対する関節鏡視下骨移植・偽関節手術の1例
小原 由紀彦
1
,
佐々木 敏江
,
勝山 詠理
1豊岡第一病院 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
偽関節
,
骨移植
,
骨折
,
腸骨
,
手首外傷
,
舟状骨(手)
,
海綿骨
Keyword:
Arthroscopy
,
Cancellous Bone
,
Ilium
,
Pseudarthrosis
,
Wrist Injuries
,
Bone Transplantation
,
Scaphoid Bone
,
Fractures, Bone
pp.1147-1150
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017028910
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34歳男。13歳時に転倒の受傷歴があり、左手関節部痛を自覚していたが、疼痛が軽減したため放置していた。今回、交通事故にて左橈骨遠位端骨折を受傷した際、同側の舟状骨偽関節が判明した。橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート固定を行い、舟状骨偽関節に対しては関節鏡視下骨移植・偽関節手術を行った。術後1年3ヵ月の現在、骨癒合が得られ、左手関節部痛は消失し、握力は術前20kgから術後35kgへ改善した。手関節自動ROMは背屈70°、掌屈60°、健側比86%で、Modified Mayo Wrist Scoreは90点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016