特集 高精度化学放射線療法の治療成績と有害事象
膵癌に対する画像誘導陽子線治療
服部 有希子
1
,
平野 敦之
3
,
岩田 宏満
1
,
荻野 浩幸
1
,
山下 宏章
3
,
橋本 眞吾
1
,
中嶌 晃一朗
1
,
馬場 二三八
4
,
佐々木 繁
5
,
妹尾 恭司
3
,
芝本 雄太
2
,
溝江 純悦
1
1名古屋市立西部医療センター 名古屋陽子線治療センター 陽子線治療科、名古屋市立大学大学院医学研究科 放射線医学分野
3名古屋市立西部医療センター 消化器内科
4同 放射線治療科
5同 放射線診断科
キーワード:
膵臓癌
,
画像誘導陽子線治療
,
化学陽子線治療
Keyword:
膵臓癌
,
画像誘導陽子線治療
,
化学陽子線治療
pp.1129-1134
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000100
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膵癌は,StageⅠ〜Ⅱの場合は根治切除が可能と判断され,外科的切除術および術後補助化学療法が標準治療として行われているが,切除可能と判断されるものは膵癌全体の15〜20%程度である1)。全国がん(成人病)センター生存率共同調査による,Ⅲ期の5 年生存率は,6.1%と不良である2)。切除不能な局所進行膵癌に対しては,化学療法または化学放射線治療が推奨され3),本邦だけでなく,国際的にも化学療法に放射線治療を加えることについては,結論が出ていない。
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