Japanese
English
特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
胆道・膵癌手術—胆道・膵癌に対する上腹部横切開,吊上げ鉤,オクトパス鉤を用いた手術
Operation for biliary and pancreatic cancer through transverse incision using costal arch suspender and octopus retractor
高橋 伸
1
,
池田 信良
1
,
玉川 英史
1
,
富川 盛啓
1
,
北島 政樹
1
Shin TAKAHASHI
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
胆道癌
,
膵臓癌
,
幽門輪保存膵頭十二指腸切除術
,
上腹部横切開
,
吊上げ鉤
,
オクトパス鉤
Keyword:
胆道癌
,
膵臓癌
,
幽門輪保存膵頭十二指腸切除術
,
上腹部横切開
,
吊上げ鉤
,
オクトパス鉤
pp.1459-1464
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902135
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胆道・膵癌に対する手術は操作が多く複雑である.安全で確実な手術を行うには上腹部の広い視野を得ることが大切で,術野展開の工夫が必要となる.われわれは胆道・膵癌症例に対して上腹部横切開を行い,吊上げ鉤とオクトパス鉤を用いて良好な視野を得ている.横切開のため創の延長が容易であり,膵頭十二指腸の授動,肝十二指腸間膜への右方からのアプローチ,膵全摘となった場合の左方からのアプローチなどで効力を発揮する.今回は全胃保存膵頭十二指腸切除術今永法をモデルとして,開創法,到達経路,術野展開のポイント,閉腹法など手術の実際について述べる.
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