Japanese
English
特集 肝胆膵癌に対する補助療法―治療成績の向上を目指して
膵癌術後におけるgemcitabine療法のエビデンス
Adjuvant therapy using gemcitabine for patients with resected pancreatic cancer
吉富 秀幸
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
大塚 将之
1
,
加藤 厚
1
,
古川 勝規
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
高野 重紹
1
,
宮崎 勝
1
Hideyuki YOSHITOMI
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
膵臓癌
,
補助療法
,
gemcitabine
Keyword:
膵臓癌
,
補助療法
,
gemcitabine
pp.933-939
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102621
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要旨:膵癌の治療成績の向上を目指し,1980年代から膵癌術後補助療法の研究が進められてきた.特にgemcitabineの登場以来,補助療法にも本薬剤を使用した臨床試験の結果が報告されてきている.代表的なCONKO-001試験では膵癌切除後のgemcitabine補助療法が補助療法なしと比較され,無再発生存期間および全生存期間の延長を認めた.この結果を受け,膵癌切除前後の補助療法としてgemcitabine+αの治療法,放射線療法との組み合わせ,術前補助療法への応用が報告されている.Gemcitabineを使用した補助療法は膵癌治療成績の向上に有効であり,今後,よりよい治療法の開発が期待される.
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