特集 鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニア手術を極める―直達手術から腹腔鏡・ロボット支援手術まで
Ⅱ.鼠径部ヘルニア 11)TAPP法─安全性向上と再発防止への取り組み
金平 文
1
,
金平 永二
1
,
原島 諒
1
,
熊谷 祐子
1
,
尾花 優一
1
,
谷田 孝
1
1メディカルトピア草加病院外科
キーワード:
TAPP
,
reduced port surgery
,
needle surgery
Keyword:
TAPP
,
reduced port surgery
,
needle surgery
pp.1277-1285
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003986
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腹腔鏡手術全般の普及とともに,鼠径ヘルニア修復術の第一選択をTAPP(transabdominal preperitoneal repair)法とする施設が増加している1)。創が小さく術後疼痛が軽減されることや,MPO(myopectineal orifice)全体をカバーできるというメリットが理由と考えられる2)。TAPP法に求められる最も重要な要素は,安全性の向上と再発率の低い修復方法であると,筆者らは考える。これらが実践される状況下で初めて,困難症例に対する手術や,細径鉗子によるさらなる低侵襲性の追求が行われるべきである。
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