特集 鼠径部ヘルニア手術を極める
安全性と根治性の向上を目指したTAPP法
金平 文
1
,
金平 永二
1
,
尾花 優一
1
,
高橋 昴大
1
,
谷田 孝
1
1メディカルトピア草加病院外科・ヘルニアセンター
キーワード:
TAPP法
,
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
鼠径部解剖
Keyword:
TAPP法
,
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
鼠径部解剖
pp.161-170
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001537
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TAPP法(transabdominal preperitoneal approach)は腹腔内から腹膜前腔を剥離しメッシュを留置する腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術である。腹腔鏡下に両側鼠径部全体を観察することにより,広い範囲の剥離と修復が可能となる。また,創が小さく術後の早期社会復帰が期待できる1,2)。わが国では近年急速に普及しているが,欧米に比べ再発率がやや高いことが課題となっている3)。また,少数ではあるが,腸閉塞などの腹腔内アプローチに起因する合併症の報告もみられる4)。
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