合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅶ 鼠径部ヘルニア 1 腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術(TEP・TAPP)
川原田 陽
1
,
佐藤 大介
1
,
山本 和幸
1
,
北城 秀司
1
,
藤宮 峯子
2
,
奥芝 俊一
1
1国家公務員共済組合連合会斗南病院外科
2札幌医科大学解剖学第2講座
キーワード:
TAPP
,
TEP
,
腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術
Keyword:
TAPP
,
TEP
,
腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術
pp.659-671
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000658
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腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術は,2016 年に発行されたWorld Guidelines for Groin HerniaManagement でも鼠径部切開法のLichtenstein 法とともに推奨されている術式である。腹膜と腹壁の間のスペースを剝離し,ヘルニア門をメッシュで被覆する手技であるが,正しい知識と十分な技術がなければ合併症や再発につながる。腹腔鏡下鼠径部ヘルニアには,腹腔内アプローチ(transabdominal preperitoneal repair;TAPP)と腹膜外腔アプローチ(totally extraperitonealrepair ; TEP)があるが,本稿では双方を行うのに必要な知識と手技について解説する。なお, 本稿で記載・掲載したThiel 固定法Cadaver に基づく所見は札幌医科大学解剖学第2講座 藤宮峰子教授との協同研究(札幌医科大学倫理委員会 承認番号27-2-50)に基づくものである。
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