特集 鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニア手術を極める―直達手術から腹腔鏡・ロボット支援手術まで
Ⅱ.鼠径部ヘルニア 12)TEP法─鼠径ヘルニアに対するポイントを押さえた手技
小丹枝 裕二
1
,
津坂 翔一
1
,
三野 和宏
1
,
川村 秀樹
1
1国立病院機構北海道医療センター外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
TEP
,
完全腹膜外修復法
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
TEP
,
完全腹膜外修復法
pp.1287-1297
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003987
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鼠径ヘルニアに対する完全腹膜外修復法(totally extraperitoneal repair;TEP)(図1)は,TAPP(transabdominal preperitoneal repair)と比較しての優位性はないものの1),腹膜外腔で手術手技を完遂するため,腹腔内合併症を回避し得る理想の術式と考えている。慣れない術野や腹膜損傷をきたすと気腹により操作が困難となるというデメリットはあるが,メルクマールとなる解剖を理解し,適切な鋭的切離と鈍的剥離を選択することで安全なTEP手技が可能となる。
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