特集 急性腹膜炎の治療戦略と手術
Ⅱ.原因疾患別の治療戦略 2)胃癌による穿孔性腹膜炎に対する手術
平尾 素宏
1
,
竹野 淳
1
,
山本 昌明
1
,
浜川 卓也
2
,
西川 和宏
3
1国立病院機構 大阪医療センター外科
2労働者健康安全機構 大阪ろうさい病院外科
3警和会 大阪警察病院消化器外科
キーワード:
胃癌
,
胃穿孔
,
外科手術
Keyword:
胃癌
,
胃穿孔
,
外科手術
pp.297-305
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003755
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急性腹症全体に対する胃癌穿孔の割合は低率であるが,胃穿孔の原疾患が原発性胃癌である割合は26~32%と報告されている1)。すなわち,胃穿孔症例では常に胃癌の併存を念頭に置いて治療方針を立てなければいけない。また,胃癌穿孔の治療においては,穿孔性腹膜炎からの救命と同時に,胃癌の診断そして癌の根治性を求めた手術も要求される。今回,自験例を紹介しながら文献的考察を加え,胃癌穿孔に対する外科治療を述べる。
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