特集 急性腹膜炎の治療戦略と手術
Ⅱ.原因疾患別の治療戦略 7)大腸癌による穿孔性腹膜炎に対する手術
山本 聖一郎
1
,
茅野 新
1
,
宮北 寛士
1
,
大宜見 崇
1
,
亀井 佑太郎
1
,
間室 奈々
1
,
葉 季久雄
2
1東海大学医学部消化器外科
2平塚市民病院救急科
キーワード:
穿孔性大腸癌
,
汎発性腹膜炎
,
穿孔部位別特徴
Keyword:
穿孔性大腸癌
,
汎発性腹膜炎
,
穿孔部位別特徴
pp.337-344
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003760
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症状,腹部所見から腹膜炎を疑う患者が来院した場合には,全身状態を把握し,ショック状態の場合には早期から治療を開始するとともに可及的速やか胸部・腹部・骨盤CT検査を行う。下部消化管穿孔を疑う場合には手術療法が選択される場合が多いが,大腸癌による穿孔性腹膜炎の手術では腹膜炎に対しての手術を行うのと同時に,全身状態,進行度,根治性を考慮しながら癌に対しての手術も施行することになる。どのような切除範囲,再建術式を選択するかは術中に適切に判断する必要がある。本稿では大腸癌による穿孔性腹膜炎に対する手術に関して解説する。
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