消化器外科領域におけるoncologic emergency
胃癌 胃癌穿孔
辻本 広紀
1
,
小野 聡
,
愛甲 聡
,
山本 順司
,
長谷 和生
1防衛医科大学校 外科学
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
腹腔鏡法
,
リンパ節郭清
,
胃穿孔
,
腹膜炎-穿孔性
Keyword:
Gastrectomy
,
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
pp.699-703
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009246568
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胃癌穿孔が胃癌全体に占める割合は1%以下とまれであるが、胃穿孔例のうち胃癌穿孔例の占める割合は26~32%と多く、胃穿孔では胃癌穿孔に留意した治療が必要である。胃癌穿孔では術中に診断できることは少なく、術中内視鏡検査や迅速病理検査などの対策が必要である。胃癌穿孔では非穿孔胃癌と比較して予後不良であるが、早期癌で根治手術が行われた場合には、非穿孔例と匹敵する予後が期待できる。また手術術式については、全身状態を考慮した適切な術式選択をする必要があり、場合によっては二期的手術を考慮すべきであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2009