発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002002601
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胃癌穿孔8例について臨床的検討を行った.全例が突然の激しい腹痛で発症し,腹膜刺激症状を認めた.穿孔の誘因が明らかな症例は4例で,胃内視鏡検査2例,幽門狭窄による嘔吐1例,下剤服用1例であった.穿孔部位は前壁,肉眼型は3型が大部分を占めた.癌の組織型は,tub1,tub2の分化型7例,低分化型腺癌1例であった.手術式は幽門側胃切除5例,胃全摘2例,大網充填1例で,切除率87.5%,治癒切除率71.5%であった.切除例7例のリンパ節郭清度はD0が2例,D2が5例であった.5年生存率は57.1%と比較的良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001