手術症例報告
重症急性膵炎治療後感染性膵壊死に対して単孔式後腹膜鏡下ネクロセクトミーを施行した4例
菊池 聡
1
,
渡部 祐司
2
,
吉田 素平
3
,
古賀 繁宏
3
,
松本 紘典
1
,
佐藤 格夫
1
1愛媛大学病院救急部
2西条中央病院外科
3愛媛大学病院消化器腫瘍外科
キーワード:
感染性膵壊死
,
ネクロセクトミー
,
外科的ステップアップアプローチ
Keyword:
感染性膵壊死
,
ネクロセクトミー
,
外科的ステップアップアプローチ
pp.1807-1812
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003595
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重症急性膵炎の死亡原因の1つに,感染性膵壊死による感染性合併症がある。重症急性膵炎の約10~20%が感染性膵壊死を合併するといわれ,治療介入が必要となる。感染性膵壊死に対し,まずは抗菌薬治療などの保存的治療が選択されるが,改善のない場合や敗血症に進展する場合はステップアップアプローチによるインターベンション治療が行われる。ステップアップアプローチは2010年にSantvoortら1)が発表した方法で,低侵襲な経皮的ドレナージから段階的に侵襲を上げていき,内視鏡的ネクロセクトミーを行うものである。
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