手術症例報告
外科的切除を施行したKillian Jamieson憩室の1例
大石 一行
1
,
佐藤 琢爾
1
,
稲田 涼
1
,
高田 暢夫
1
,
澁谷 祐一
1
,
岡林 雄大
1
1高知医療センター消化器外科・一般外科
キーワード:
咽頭食道憩室
,
Killian Jamieson憩室
Keyword:
咽頭食道憩室
,
Killian Jamieson憩室
pp.1801-1805
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003594
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咽頭食道憩室は食道内圧により圧出されて形成される圧出性憩室で,筋層が欠損した仮性憩室である。Killian Jamieson憩室(Killian Jamieson diverticulum;KJD)は,咽頭食道憩室のなかでZenker憩室に次いで多い憩室である。咽頭食道憩室は全消化管憩室の約1%程度とされており,比較的まれである。超音波検査で偶発的に診断されることが多く,甲状腺乳頭癌と誤認されやすい。有症状例には外科的切除が適応となるが,反回神経の温存が重要であり,術中反回神経モニタリング(intraoperative neuro monitoring;IONM)を用いることが有用である1)。
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