手術症例報告
腹腔鏡下空腸癌手術の2例─腫瘍局在に基づく根治的リンパ節郭清と再建
上原 崇平
1
,
伊藤 直
1
,
長﨑 高也
2
,
木村 昌弘
1
,
小林 建司
3
,
瀧口 修司
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科学
2蒲郡市民病院消化器外科
3刈谷豊田総合病院消化器外科
キーワード:
空腸癌
,
低侵襲手術
,
根治的リンパ節郭清
Keyword:
空腸癌
,
低侵襲手術
,
根治的リンパ節郭清
pp.1813-1820
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003596
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原発性小腸癌はまれな悪性腫瘍であり,その頻度は全消化管癌中の3%1),腺癌はそのうちの30~40%とされている2)。進行して発見されることが多いため,5年生存率は30%と予後不良である3)。しかし,近年は小腸内視鏡技術の発展に伴い,術前に確定診断が得られるようになった4)。そのため,十分な計画のもとで根治的リンパ節郭清を伴う手術が行えるようになっている。今回,われわれは腫瘍の局在に基づくリンパ節郭清と再建を計画し,腹腔鏡下に切除した空腸癌の2症例を報告する。
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