特集 上部消化管良性疾患に対する低侵襲治療戦略
薬剤抵抗性胃食道逆流症(PPI-refractory GERD)に対する内視鏡治療の最前線
井上 晴洋
1
,
島村 勇人
1
,
田邊 万葉
1
,
角 一弥
1
,
山本 和輝
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター
キーワード:
内視鏡的逆流防止術
,
ARMS
,
ARMA
Keyword:
内視鏡的逆流防止術
,
ARMS
,
ARMA
pp.1365-1369
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003466
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胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease;GERD)の治療にあたり,薬物療法および生活習慣の改善がその基本である。この薬物療法が無効であった症例において,これまでは外科手術(腹腔鏡下Nissen手術あるいはToupet手術)が検討・実施されてきた。とくに明らかな(3 cm以上)食道裂孔ヘルニアを伴う場合は,外科手術の良い適応となることは改めて言及するまでもない。その一方で,明らかなヘルニアのない(3 cm未満の)GERD〔とくにNERD(non-erosive reflux fisease)〕において,薬物療法に抵抗する症例は多数存在する。そのなかで,機能性胸やけ(functional heartburn)を除外したGERDにおいて,内視鏡治療が適応されると考えている。
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