特集 消化管内視鏡治療のリスク克服に向けて
3.先進内視鏡治療に潜むリスクとそのマネジメント(2)内視鏡的逆流防止粘膜切除術
太田 和寛
1
,
竹内 利寿
1
,
岩坪 太郎
1
,
菅原 徳瑛
2
,
箱田 明俊
2
,
樋口 和秀
3
1大阪医科薬科大学病院消化器内視鏡センター
2大阪医科薬科大学内科学Ⅱ
3大阪医科薬科大学先端医療開発学寄附講座
キーワード:
胃食道逆流症
,
内視鏡的逆流防止粘膜切除術
,
ESD-G
,
ARMS
,
ARMA
Keyword:
胃食道逆流症
,
内視鏡的逆流防止粘膜切除術
,
ESD-G
,
ARMS
,
ARMA
pp.80-83
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002485
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薬物抵抗性GERD患者に対する内視鏡的逆流防止粘膜切除術は2022年4月に保険適用されたことより,今後は国内で広く行われていくようになると予想される.ESD-G法は胃食道接合部(EGJ)の粘膜に対してESDを行うことにより,同部に人工潰瘍を形成し,その治癒過程である瘢痕化によりEGJの開大を狭小化させ,物理的に胃食道逆流を防止することを目的としている.非腫瘍性疾患を対象とした治療であり,偶発症により後遺症を生じたり,生命の危機に瀕したりするようなことは絶対にあってはならず,厳正に適応症例を選別していく必要がある.全国規模でこの手技が行われるなかで,適応基準,手技内容がブラッシュアップされ,さらなる簡便で安全な手法も開発されることにも期待が寄せられる.
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