5．GERDの外科的治療・内視鏡的治療

近年，GERDに対する外科的治療と内視鏡的治療は多様化している．外科的治療としては従来よりNissen噴門形成術とToupet噴門形成術が行われているが，本邦の「胃食道逆流症（GERD）診療ガイドライン2021」では腹腔鏡下Toupet噴門形成術が短期成績で優れているとして推奨された．新たな外科的治療選択肢としては，LINX®，Roux-en-Y gastric bypassおよびEndoStim®が報告されている．内視鏡的治療として，EsophyX®やStretta®が欧米を中心に報告されてきたが，新たな内視鏡的治療選択肢としてantireflux mucosectomy （ARMS），antireflux mucosal ablation （ARMA）およびendoscopic submucosal dissection for GERD （ESD-G）が本邦で開発され，昨今，注目されている．