手術症例報告
上腸間膜静脈浸潤を伴う腸間膜原発巨大solitary fibrous tumorの1例
石嶺 伝羽
1
,
大野 慎一郎
1
,
上里 安範
1
,
玉城 智子
2
,
高槻 光寿
1
1琉球大学大学院医学研究科消化器・腫瘍外科学講座
2琉球大学病院病理診断科
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
腸間膜原発
,
上腸間膜静脈浸潤
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
腸間膜原発
,
上腸間膜静脈浸潤
pp.375-381
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003204
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor;SFT)はKlempererらによって初めて報告された間葉系細胞由来の比較的まれな腫瘍である1)。胸腔内,とくに胸膜がその好発部位であるが,全身のさまざまな場所に発生する。胸腔外の発生部位では腹腔内原発が多いとされている。SFTの多くが良性であり,外科的切除が可能であれば比較的予後良好な腫瘍である2)。今回,上腸間膜静脈(superior mesenteric vein;SMV)浸潤を伴う腸間膜由来の巨大SFTを経験したため,報告する。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.