特集 最新知見に基づく消化管外科の再手術─適応と術式選択
直腸癌局所再発に対する再手術
木村 慶
1
,
池田 正孝
1
,
片岡 幸三
1
,
別府 直仁
1
,
内野 基
2
,
池内 浩基
2
1兵庫医科大学消化器外科学講座下部消化管外科
2兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科
キーワード:
直腸癌局所再発
,
直腸癌骨盤内再発
,
骨盤内臓全摘
Keyword:
直腸癌局所再発
,
直腸癌骨盤内再発
,
骨盤内臓全摘
pp.1925-1936
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002535
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これまで直腸癌術後局所再発(locally recurrent rectal cancer;LRRC)は約30%程度の症例に発生していたが,直腸間膜全切除(total mesorectal excision;TME)や術前化学法放射線療法(chemoradiation therapy;CRT)の普及,側方リンパ節郭清の施行により,現在は5~15%まで低下してきた。しかし,局所再発をきたした場合,無治療では生存期間の中央値は9カ月以下,化学療法や放射線治療などの非外科的治療では10~17カ月であり,再発後の長期予後は期待できない1)。
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