特集 直腸癌局所再発に対する治療戦略と手術
Ⅱ.各論(手術手技) 1)直腸癌局所再発に対する開腹手術
高見澤 康之
1
,
金光 幸秀
1
,
加藤 岳晴
1
,
永田 洋士
1
,
森谷 弘乃介
1
,
塚本 俊輔
1
1国立がん研究センター中央病院大腸外科
キーワード:
開腹手術
,
直腸癌局所再発
,
骨盤内臓全摘術
Keyword:
開腹手術
,
直腸癌局所再発
,
骨盤内臓全摘術
pp.917-926
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004458
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直腸癌局所再発に対する治療は,その再発部位や隣接臓器により治療方針が異なるが,手術治療が最も治療効果の高いアプローチとされている。直腸癌局所再発に対し手術治療を行う場合は,前回手術で正常な剥離層が消失している影響や隣接臓器への腫瘍浸潤のため,通常は拡大手術が行われることが多い。当院も参加した多施設国際共同研究の結果,拡大手術を施行した直腸癌局所再発症例(N=1,184)の長期生存における最も重要な予後因子はR0切除であり,必要に応じて切除マージン確保のため骨切除を行うことも重要であると報告されている1, 2)。

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