特集 最新知見に基づく消化管外科の再手術─適応と術式選択
GERDに対する逆流防止手術後の再手術
増田 隆洋
1
,
矢野 文章
1
,
秋元 俊亮
1
,
星野 真人
1
,
坪井 一人
1
,
小村 伸朗
2
1東京慈恵会医科大学上部消化管外科
2国立病院機構 西埼玉中央病院
キーワード:
GERD
,
再手術
,
逆流防止手術
Keyword:
GERD
,
再手術
,
逆流防止手術
pp.1917-1923
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002534
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胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease;GERD)は食生活の欧米化や高齢化の影響によりわが国において罹患率が上昇しており,有病率は約10%と高い1)。GERDの治療選択肢の1つとして腹腔鏡下逆流防止手術があるが,術後10~20年の長期フォローアップ成績でも奏効率は約90%と報告されており2,3),持続的な効果が期待できる治療法である。わが国においてはプロトンポンプ阻害薬やカリウムイオン競合型アシッドブロッカーといった酸分泌抑制剤の普及に反して,近年,腹腔鏡下逆流防止手術の年間件数は増え続けている。日本内視鏡外科学会の集計によると2019年には474件となり,ここ10年間で約3倍にまで増加した4)。
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