特集 肝胆膵外科における再切除と再手術─最新の治療戦略
肝癌再発に対する腹腔鏡下再肝切除
木下 正彦
1
,
金沢 景繁
2
,
竹村 茂一
1
,
田中 肖吾
1
,
新川 寛二
1
,
久保 正二
1
1大阪市立大学大学院肝胆膵外科学
2大阪市立総合医療センター肝胆膵外科
キーワード:
再肝切除
,
再発肝癌
,
腹腔鏡下肝切除
Keyword:
再肝切除
,
再発肝癌
,
腹腔鏡下肝切除
pp.265-271
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002093
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肝細胞癌や大腸癌肝転移の肝切除術後残肝再発に対して,肝癌および大腸癌診療ガイドラインでは初回治療時と同様の適応基準で治療方針を決定することが推奨されており1, 2),再肝切除が選択される機会は少なくない。一方,近年腹腔鏡下肝切除が普及し,肝癌再発に対する腹腔鏡下再肝切除についても良好な治療成績が報告されつつある3)。しかし,癒着剥離操作や肝の変形に伴い,症例によっては腹腔鏡手術が困難であることもあり,適切な症例選択および手術手技はその安全性確保においてきわめて重要である。
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