特集 肝胆膵外科における再切除と再手術─最新の治療戦略
大腸癌肝転移再発に対する再肝切除と肝内再発を考慮した初回肝切除のポイント
奥野 将之
1
,
鳥口 寛
1
,
岡本 共弘
1
,
多田 正晴
1
,
藤本 康弘
1
,
波多野 悦朗
1
1兵庫医科大学肝胆膵外科
キーワード:
肝内再発
,
parenchymal sparing
,
手術適応
Keyword:
肝内再発
,
parenchymal sparing
,
手術適応
pp.257-263
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002092
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大腸癌の転移先として肝臓は最も頻度の高い臓器である。わが国では大腸癌の診断時に約11%がすでに同時性肝転移を有しており,大腸癌の治癒切除後には約7%に異時性肝転移を認める1)。現在のところ大腸癌肝転移に対して根治の可能性が最も高い治療法は肝切除術であり,切除可能な初回肝転移症例に対しては肝切除術が標準的治療である。
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