特集 肝胆膵外科における再切除と再手術─最新の治療戦略
粒子線治療後再発に対するサルベージ肝切除
田中 基文
1
,
小松 昇平
1
,
木戸 正浩
1
,
福本 巧
1
1神戸大学大学院肝胆膵外科学
キーワード:
肝癌
,
粒子線治療
,
サルベージ肝切除
Keyword:
肝癌
,
粒子線治療
,
サルベージ肝切除
pp.273-279
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002094
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肝癌に対する先進医療として粒子線治療が主に切除不能・耐術不能例に施行され,その良好な局所制御力を背景に症例数は年々増加している。しかし,照射後の局所再発時の2次治療として既存の治療法のなかで定まったものはない。サルベージ肝切除は選択肢の1つだが,これまでに数編の症例報告を認めるのみで,その安全性や有効性については明らかにされておらず,手術適応・術式は各施設の判断にゆだねられている。当施設では肝機能が許せば積極的にサルベージ肝切除を施行する方針としており,自験例の治療成績および臨床病理学的特徴を紹介するとともに,本療法における注意点や課題についても考察する。
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