手術手技
腹腔鏡下再肝切除におけるPringle法を行うための工夫
森村 玲
1
,
今村 泰輔
1
,
山本 有祐
1
,
塩﨑 敦
1
,
窪田 健
1
,
藤原 斉
1
1京都府立医科大学消化器外科
キーワード:
腹腔鏡
,
再肝切除
,
Pringle法
Keyword:
腹腔鏡
,
再肝切除
,
Pringle法
pp.1813-1818
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004114
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
再発肝癌に対して再肝切除は有効な治療法の1つである。近年,腹腔鏡下肝切除が普及し,再発肝癌に対して腹腔鏡下再肝切除を行う機会も増加している1)。再肝切除症例は肝の変形や癒着の影響で手術の難度が高いと考えられる。とくに肝離断中,出血のないドライな視野を確保できることが再肝切除を腹腔鏡下で安全に施行できるかどうかに重要である。肝臓流入血管からの出血は肝門での間歇的血流遮断(Pringle法)によってコントロールすることが可能である2)。言い換えればPringle法を安全に施行できるか否かが腹腔鏡下再肝切除に重要と考える。今回,腹腔鏡下再肝切除における,肝十二指腸間膜周囲の癒着剝離法,流入血コントロールについて当科での工夫について提示する。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.