増大号特集 肝臓外科におけるスタンダード肝切除
Ⅱ.各論 13)再肝切除における手技と注意点
原田 昇
1
,
吉住 朋晴
1
,
伊藤 心二
1
,
森田 和豊
1
,
冨野 高広
1
,
栗原 健
1
1九州大学大学院消化器総合外科
キーワード:
再肝切除
,
再発肝癌
,
salvage肝移植
Keyword:
再肝切除
,
再発肝癌
,
salvage肝移植
pp.1269-1275
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002887
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肝癌診療ガイドライン2021年版1)によると肝細胞癌の治療は非常に進歩したが,根治的に治療が行われたあとであるにもかかわらず,再発率は依然として高く,未解決の問題点とされている。一方,再発しても,初発と同様の治療法選択が可能であり,治療効果も一定以上期待できる点がほかの癌種にない特徴といえる。すなわち肝癌の治療を考えるうえで,再発に対する治療戦略は初発同様に重要である。最近の腹腔鏡下肝切除,再肝切除の進歩は目覚しく,今後は開腹での肝切除の範囲は限定されてくると考えられる。
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