増大号特集 肝臓外科におけるスタンダード肝切除
Ⅱ.各論 10)腹腔鏡下右肝切除
新川 寛二
1
,
竹村 茂一
1
,
田中 肖吾
1
,
天野 良亮
1
,
木村 健二郎
1
,
久保 正二
1
1大阪公立大学大学院肝胆膵外科学
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
右肝切除
,
肝腫瘍
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
右肝切除
,
肝腫瘍
pp.1241-1246
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002884
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹腔鏡下肝切除は2010年4月に肝部分切除と肝外側域切除が保険収載されて以降,わが国で急速に普及し,2016年4月には半肝切除や区域切除など,血行再建や胆道再建を伴わないすべての肝切除術式が保険収載された。腹腔鏡下右肝切除には肝門部脈管処理,肝授動,中肝静脈に沿った肝切離,右肝静脈の切離など,肝切除の主要な操作が含まれており,代表的な腹腔鏡下でのmajor hepatectomyの1つである。しかし,本術式は下大静脈と右・中肝静脈からの出血や肝門部操作に伴う胆汁漏などを起こす可能性があり,安全な手術遂行のためには開腹肝切除と腹腔鏡下肝切除の十分な経験が必須である1,2)。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.