特集 腹部外傷の救急手術手技2019
腹部銃創の手術
山元 良
1
,
佐々木 淳一
1
1慶應義塾大学医学部救急医学
キーワード:
腹部銃創
,
穿通性外傷
,
ダメージコントロール手術
Keyword:
腹部銃創
,
穿通性外傷
,
ダメージコントロール手術
pp.211-217
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001052
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国で腹部銃創の診療にあたる機会はきわめて少ないが,銃創症例の報告は国内でも散見されており,外科医としてその知識を備えておくことは肝要である。銃創は刺創とともに穿通性外傷に分類され,転落や交通外傷などの鈍的外傷と比べて重症度や緊急度が高い。診断や治療戦略も鈍的外傷のそれとはやや異なる点があり,外傷蘇生の基本を軽視し,鈍的外傷を想定した一辺倒な診断治療を行うと患者は不幸な転帰に陥ることがある。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.