特集 血流障害と消化管疾患
2 .虚血性腸病変(4)非閉塞性腸管虚血症(NOMI)
勅使河原 勝伸
1
,
川浦 洋征
1
,
五木田 昌士
1
,
清田 和也
1
,
沖 彰
2
1さいたま赤十字病院高度救命救急センター
2さいたま赤十字病院外科
キーワード:
腸管壊死
,
open abdominal management
,
second look operation
,
血管拡張療法
,
ダメージコントロール手術
Keyword:
腸管壊死
,
open abdominal management
,
second look operation
,
血管拡張療法
,
ダメージコントロール手術
pp.41-46
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000617
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非閉塞性腸管虚血症(NOMI)は依然として死亡率が非常に高い,予後不良な疾患である.早期の特異的な症状や検査所見に乏しく,診断が非常に困難である.診断の遅れは腸管壊死につながる.早期の診断・治療がNOMIの救命率を改善させる.NOMIの治療戦略は確立していない.われわれは,まず開腹下で壊死腸管の切除を行い,術後に可能ならパパベリン塩酸塩の持続動注療法(血管拡張療法)を行うとともに,積極的な再開腹(second look operation),二期的な腸管再建術を行っている.
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