手術症例報告
肝切除後に急速な転移再発をきたしたgranulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)産生肝内胆管癌の1例
立山 誠
1
,
神尾 多喜浩
2
1済生会熊本病院外科
2同 病理部
キーワード:
G-CSF
,
肝内胆管癌
Keyword:
G-CSF
,
肝内胆管癌
pp.1799-1805
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Granulocyte-colony stimulating factor(GCSF)は好中球の産生を特異的に促進する造血因子であり,G-CSF を産生する悪性腫瘍の存在が知られている。G-CSF 産生腫瘍は肺癌に多く,そのほかにも甲状腺癌,膀胱癌などさまざまな悪性腫瘍で報告されているが,肝内胆管癌の報告は非常にまれである。また,原発臓器にかかわらず低分化癌,未分化癌が多く,一般的に予後不良である。今回,きわめて急激な転帰を辿り死亡したG-CSF 産生肝内胆管癌の1 例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.