Japanese
English
症例
G-CSF産生有棘細胞癌の1例
Squamous Cell Carcinoma Producing Granulocyte Colony Stimulating Factor
奥田 佳世子
1
,
加藤 裕史
1
,
真木 章仁
1
,
堀尾 愛
1
,
中村 元樹
1
,
森田 明理
1
Kayoko OKUDA
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Akihito MAKI
1
,
Ai HORIO
1
,
Motoki NAKAMURA
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
キーワード:
有棘細胞癌
,
白血球増多
,
顆粒球コロニー刺激因子
,
G-CSF
Keyword:
有棘細胞癌
,
白血球増多
,
顆粒球コロニー刺激因子
,
G-CSF
pp.1145-1149
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001459
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65歳,女性。2012年に右下腿の有棘細胞癌を指摘されていたが,その直後より通院が途絶えていた。2016年10月の再診で,所属リンパ節や気管分岐部などに多発転移を認め,右下腿には8cm大の巨大腫瘤がみられた。採血上白血球数および血中顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)値の著明な上昇を認め,腫瘍切除後には改善したことから,G-CSF産生腫瘍と診断した。腫瘍切除後に放射線治療,全身化学療法を施行するも,多発肺転移,癌性リンパ管症を合併し,術後5カ月で永眠された。一般的にG-CSF産生腫瘍は予後不良であり,本症と診断した際には,より早期の積極的な治療が必要だと考える。
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