手術症例報告
AdachiⅥ型総肝動脈破格を伴う胃癌に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した1例
佐藤 多未笑
1
,
蜂谷 修
1
,
渡邊 利広
1
,
木村 理
1
1山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座(消化器・乳腺甲状腺・一般外科)
キーワード:
AdachiⅥ型
,
腹腔鏡下幽門側胃切除術
,
置換左肝動脈
Keyword:
AdachiⅥ型
,
腹腔鏡下幽門側胃切除術
,
置換左肝動脈
pp.1793-1798
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000512
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近年,早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術は広く普及してきた。安全かつ適確なリンパ節郭清のためには術前に血管破格の有無を把握しておくことが重要である。腹腔動脈の分岐形態はさまざまな破格があり,足立はⅠ〜Ⅳ型1〜28 群に分類している1)。今回,われわれはAdachiⅥ型28 群の破格を有する症例を経験した。頻度は約0.02〜0.3%1,2)とされており,まれな破格であるが,MDCT によってその破格を術前に診断し,安全に腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行し得たので報告する。
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