Japanese
English
症例
乳児水疱性類天疱瘡に対して免疫グロブリン大量静注療法が奏効した1例
Infant bullous pemphigoid successfully treated with high-dose intravenous immunoglobulin
村上 絵美
1
,
森桶 聡
2
,
渡邉 遥
3
,
廣瀬 佳和
2
,
亀頭 晶子
4
,
田中 暁生
2
Emi MURAKAMI
1
,
Satoshi MORIOKE
2
,
Haruka WATANABE
3
,
Yoshikazu HIROSE
2
,
Akiko KAMEGASHIRA
4
,
Akio TANAKA
2
1広島市立北部医療センター安佐市民病院,皮膚科
2広島大学大学院医系科学研究科,皮膚科学(主任:田中暁生教授)
3医療法人あかね会土谷総合病院,皮膚科
4JA尾道総合病院,皮膚科
キーワード:
乳児
,
水疱性類天疱瘡
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
乳児
,
水疱性類天疱瘡
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.1671-1674
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004861
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4カ月,男児。生後3カ月頃より特に誘因なく手掌・足底に水疱が出現し,全身に拡大した。前医にて蛍光抗体直接法では表皮および脂腺の基底膜部に線状のC3,IgG沈着を認め,抗BP180抗体が高値を示し,臨床像,経過より水疱性類天疱瘡と診断された。ステロイド内服で4週間経過をみられたが治療抵抗性であり当院を紹介受診した。当院で免疫グロブリン大量静注療法を2クール実施したところ著明に改善した。乳児,小児の水疱性類天疱瘡はまれで,自然治癒あるいはステロイド外用や全身投与が奏効した報告例が散見されるが明確な治療方針は確立されていない。難治例には免疫グロブリン大量静注療法も治療選択肢のひとつになりうると考えられた。
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