Japanese
English
症例
シクロスポリン内服が有効であった疱疹状膿痂疹の1例
Impetigo herpetiformis successfully treated with oral cyclosporine
長谷川 あづき
1
,
竹尾 友宏
1
,
柴田 知之
1
,
伊藤 貴至
2
,
高間 寛之
1
,
柳下 武士
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
都築 豊徳
2
,
杉浦 一充
3
,
渡辺 大輔
1
Azuki HASEGAWA
1
,
Tomohiro TAKEO
1
,
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Takashi ITO
2
,
Hiroyuki TAKAMA
1
,
Takeshi YANAGISHITA
1
,
Yuichiro OSHIMA
1
,
Toyonori TSUZUKI
2
,
Kazumitsu SUGIURA
3
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
2同,病理診断学講座
3藤田医科大学,皮膚科学
キーワード:
impetigo herpetiformis
,
シクロスポリン
,
IL36RN遺伝子
,
CARD14遺伝子
Keyword:
impetigo herpetiformis
,
シクロスポリン
,
IL36RN遺伝子
,
CARD14遺伝子
pp.1675-1677
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004862
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35歳,女性,妊娠37週。初診3日前より全身に融合傾向のある紅斑が多発し,一部に水疱,膿疱が出現した。病理組織学的に角層下から表皮内に好中球が膿瘍を形成し,表皮基底部での液状変性と真皮のリンパ球浸潤を認め,疱疹状膿痂疹と診断した。プレドニゾロン30mg/日内服を開始したが,出産後皮疹が増悪したためプレドニゾロン50mg/日,シクロスポリン200mg/日に内服を変更し改善した。遺伝子検査ではIL36RN遺伝子,CARD14遺伝子ともに変異を認めなかった。過去の疱疹状膿痂疹の報告では,出産後に軽快している症例が多いが,自験例は出産後に顕著に増悪しており,まれな症例と考えられた。
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