Japanese
English
症例
淡い紅斑を呈したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫皮膚浸潤の1例
Skin invasion of diffuse large B-cell lymphoma presenting as pale erythema
永野 知佳
1
,
唐川 大
1
,
渡辺 翔子
1
,
遠藤 幸紀
1
,
鈴木 一史
2
Chika NAGANO
1
,
Masaru KARAKAWA
1
,
Shoko WATANABE
1
,
Koki ENDO
1
,
Kazuhito SUZUKI
2
1東京慈恵会医科大学附属柏病院,皮膚科(主任:遠藤幸紀診療部長)
2同,腫瘍・血液内科
キーワード:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
皮膚浸潤
,
紅斑
Keyword:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
皮膚浸潤
,
紅斑
pp.1524-1526
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004811
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82歳,男性。初診1年前にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と診断された。リツキシマブにて部分寛解状態であったが,1年後,左乳房下に淡い紅斑が出現した。病理組織像で,真皮中層から深層に腫瘍細胞塊が認められ,免疫染色においても,以前の腫瘍細胞と同様の染色態度を示していた。以上よりDLBCLの皮膚浸潤と診断した。DLBCLの皮疹は原発性,続発性ともに紅色結節が多いとされる。自験例では淡い紅斑を呈した点が特徴的であったが,調べ得た限りでは同様の報告例は確認されなかった。DLBCLが既往にある場合は,紅色結節以外の皮疹であっても皮膚浸潤の可能性を念頭に置いて考えるべきである。
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