Japanese
English
症例
下腹部の皮下腫瘤から診断されたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
Diffuse large B-cell lymphoma diagnosed from an abdominal subcutaneous tumor
高田 智子
1
,
山本 紀美子
1
Tomoko TAKADA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科,東大阪市(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
悪性リンパ腫
,
皮下腫瘤
,
単発
,
R-THP-COP療法
Keyword:
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
悪性リンパ腫
,
皮下腫瘤
,
単発
,
R-THP-COP療法
pp.1415-1419
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004117
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69歳,男性。4カ月前から徐々に硬さを増す腹部の皮下腫瘤を主訴に受診した。初診時,下腹部に径3cm大の表面平滑,境界不明瞭な弾性硬の皮下腫瘤を触知した。病理組織学的には皮下脂肪織に類円形の明るい核と明瞭な核小体をもつ大型腫瘍細胞がびまん性に増殖しており,免疫組織学的にはLCA,CD20,bcl-2陽性,CD3,CD5,cyclin D1陰性,bcl-6一部陽性であった。PET/CTにて,左鼠径リンパ節腫大,左精巣と喉頭への集積亢進を認め,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Stage Ⅳ)と診断した。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の皮膚病変は多発紅色結節が多い。自験例のような単発の皮下腫瘤はまれで,臨床診断は難しいため,積極的な組織検査が重要と考える。
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