Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
帯状疱疹様皮疹を呈したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
Diffuse large B-cell lymphoma with zosteriform skin lesions
山上 優奈
1
,
石橋 茉実
1
,
足立 英理子
1
,
一ノ名 晶美
1
,
古賀 玲子
1
,
吉川 義顕
1
Yuna YAMAGAMI
1
,
Mami ISHIBASHI
1
,
Eriko ADACHI
1
,
Masami ICHINONA
1
,
Reiko KOGA
1
,
Yoshiaki YOSHIKAWA
1
1公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院,皮膚科(主任:吉川義顕主任部長)
キーワード:
帯状疱疹
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
皮膚浸潤
,
皮膚転移
Keyword:
帯状疱疹
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
皮膚浸潤
,
皮膚転移
pp.369-373
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003151
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68歳,男性。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の既往あり。再発を疑う所見を認めたため,抗癌剤治療を再開した。経過中に左腰部から腹部に帯状に分布する皮疹が出現した。帯状疱疹を疑い抗ウイルス薬を投与したが皮疹は軽快せず,皮膚生検の結果,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の皮膚浸潤と診断した。悪性リンパ腫やその他の悪性腫瘍の皮膚病変が帯状疱疹様の症状を呈することは,少ないながら過去においても報告がある。皮疹の分布が帯状で一見帯状疱疹を疑う症状を呈していても,通常の帯状疱疹で認めるような水疱形成がない場合や抗ウイルス薬で改善しない場合には,悪性腫瘍の皮膚浸潤や皮膚転移を鑑別にあげ,皮膚生検を行う必要があると考えた。
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