Japanese
English
症例
リサンキズマブ中止後の乾癬患者に発症した抗ラミニンγ1類天疱瘡の1例
Anti-laminin gamma 1 pemphigoid that developed after discontinuation of risankizumab for psoriasis vulgaris
澤崎 百合香
1
,
野田 達宏
2
,
石井 文人
3
,
古賀 浩嗣
3
,
柴田 章貴
1
Yurika SAWASAKI
1
,
Tatsuhiro NODA
2
,
Norito ISHII
3
,
Hiroshi KOGA
3
,
Akitaka SHIBATA
1
1岐阜県立多治見病院,皮膚科(主任:柴田章貴部長)
2名古屋大学医学部,皮膚科
3久留米大学医学部,皮膚科学教室
キーワード:
抗ラミニンγ1類天疱瘡
,
リサンキズマブ
Keyword:
抗ラミニンγ1類天疱瘡
,
リサンキズマブ
pp.1499-1502
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004804
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57歳,男性。20歳台で尋常性乾癬を発症した。シクロスポリンやアプレミラストで改善なく当科を紹介受診した。リサンキズマブを導入し症状は軽快したが,患者都合で計5回の投与で中止した。中止1年3カ月後乾癬の再発があり,外用治療にて経過をみていたが,中止2年後に全身に水疱が出現した。生検で表皮下水疱を認め,血清学的検査より抗ラミニンγ1類天疱瘡と診断とした。低用量ステロイド内服により水疱の新生なく乾癬の再燃もなく経過している。抗ラミニンγ1類天疱瘡は乾癬のコントロールが不良な症例に発症することが多く,乾癬のコントロールを良好にしておくことが抗ラミニンγ1類天疱瘡など合併疾患の抑制につながるかもしれないと考えた。
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