Japanese
English
症例
尋常性乾癬の治療中に発症した汗孔角化症の1例
Porokeratosis appearing during the treatment of psoriasis vulgaris
沼田 礼良
1
,
大郷 真理子
1
,
中村 敬
1
Hiroyoshi NUMATA
1
,
Mariko OGO
1
,
Takashi NAKAMURA
1
1淀川キリスト教病院,皮膚科(主任:中村 敬部長)
キーワード:
尋常性乾癬
,
汗孔角化症
,
アプレミラスト
,
薬疹
,
paradoxical reaction
Keyword:
尋常性乾癬
,
汗孔角化症
,
アプレミラスト
,
薬疹
,
paradoxical reaction
pp.1503-1506
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004805
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66歳,男性。初診2年前より両下腿を中心とする皮膚症状にて20XX年8月に当科を紹介受診した。全身に鱗屑を伴う紅色局面が散在多発していた。尋常性乾癬と診断しアプレミラストの内服を開始するも紅皮症様の変化となり,薬疹もしくはparadoxicalな変化と判断し中断した。その後はステロイド/活性型ビタミンD3配合剤の外用療法やNB-UVB療法などを施行するも紅斑は残存した。翌年8月頃より四肢,背部を中心に原病とは異なる環状の局面が多発し,皮膚生検でcornoid lamellaを伴う変化を認めたことから,汗孔角化症と診断した。自験例はアプレミラストの内服を契機に汗孔角化症を発症したと考えられ,調べ得た限り過去に報告例がないため,若干の文献的考察を含めて報告した。
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