Japanese
English
症例
前立腺癌と胆囊癌を合併した抗ラミニンγ1類天疱瘡の1例
Anti-Laminin γ 1 Pemphigoid with Prostatic Cancer and Gallbladder Cancer
鈴木 華織
1
,
井上 雄介
1
,
石井 文人
2
,
橋本 隆
3
Kaori SUZUKI
1
,
Yusuke INOUE
1
,
Norito ISHII
2
,
Takashi HASHIMOTO
3
1藤沢湘南台病院,皮膚科(主任:井上雄介部長)
2久留米大学医学部,皮膚科
3大阪市立大学大学院医学研究科,皮膚病態学(主任:橋本 隆特任教授)
キーワード:
抗ラミニンγ1類天疱瘡
,
抗p200類天疱瘡
,
前立腺癌
,
胆囊癌
Keyword:
抗ラミニンγ1類天疱瘡
,
抗p200類天疱瘡
,
前立腺癌
,
胆囊癌
pp.1894-1899
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002302
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82歳,男性。四肢に緊満性水疱と紅斑を認め,水疱症を疑いステロイドの内服により皮疹は消退,内服を終了すると皮疹は再燃し,同時期に前立腺癌と診断された。皮膚生検にて病理組織学的に表皮下水疱,蛍光抗体直接法で表皮真皮境界部にIgGとC3が線状に沈着,蛍光抗体間接法でIgG表皮基底膜部抗体が陽性,1M食塩水剝離皮膚を用いた蛍光抗体間接法でIgGが真皮側に反応,正常ヒト真皮抽出液の免疫ブロット法で200kDa蛋白に反応し,抗ラミニンγ1類天疱瘡と診断,ステロイドの内服を再開した。経過中に胆囊癌と診断され切除された。本邦で前立腺癌,胆囊癌を合併した例は過去に報告がなく,重複癌としても自験例が初めてであった。
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