Japanese
English
症例
慢性骨髄性白血病に対してイマチニブ投与中に生じた虚血肢の1例
Ischemic limb occurring during the treatment with imatinib for chronic myeloid leukemia
髙田 麻由実
1
,
石合 誠
1
,
野々山 翔子
1
,
岡本 奈都子
1
,
田邉 洋
1
Mayumi TAKATA
1
,
Makoto ISHIAI
1
,
Shoko NONOYAMA
1
,
Natsuko OKAMOTO
1
,
Hiroshi TANABE
1
1公益財団法人天理よろづ相談所病院,皮膚科(主任:田邉 洋部長)
キーワード:
慢性骨髄性白血病
,
イマチニブ
,
重症下肢虚血
Keyword:
慢性骨髄性白血病
,
イマチニブ
,
重症下肢虚血
pp.1495-1498
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004803
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73歳,女性。慢性骨髄性白血病に対してイマチニブを内服中。喫煙歴,糖尿病,透析歴ともになし。X-1年8月に両足趾のびらんが生じ,間欠性跛行が出現した。同年12月当院循環器内科を受診し,下肢動脈狭窄に対して血管内治療後も足趾潰瘍は難治であった。X年5月に当科を受診後,足趾の壊死は急速に悪化し,再度の血管内治療や抗菌薬投与に反応せず,9月に右膝上切断に至った。その後対側下肢の壊死が進行し,X+1年1月に死亡した。自験例には虚血肢のリスク因子の合併はなく,服用中のイマチニブには血管閉塞の副作用があり,同薬が虚血肢の誘因となったと推察した。
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