Japanese
English
特集 細菌感染症
急性リンパ性白血病患者に生じた壊疽性膿瘡の1例
Ecthyma gangrenosum in a patient with acute lymphocytic leukemia
中村 剛大
1
,
三浦 貴子
2
,
山本 俊幸
1
Takehiro NAKAMURA
1
,
Takako MIURA
2
,
Toshiyuki YAMAMOTO
1
1福島県立医科大学医学部,皮膚科学講座(主任:山本俊幸教授)
2南やのめ皮膚科クリニック,福島市
キーワード:
壊疽性膿瘡
,
急性リンパ性白血病
,
緑膿菌敗血症
Keyword:
壊疽性膿瘡
,
急性リンパ性白血病
,
緑膿菌敗血症
pp.1454-1455
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004791
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現病歴 X年1月に大腿部の点状出血と発熱が出現し精査の結果,急性リンパ性白血病と診断された。入院後ただちに化学療法を開始されたが長期寛解が得られず,再燃を繰り返していた。10月下旬より39℃の発熱と疼痛を伴う頰部の腫脹,水疱が出現した(図1)。蜂窩織炎を疑われ顆粒球輸血併用下で抗菌薬治療が開始されたが,改善しなかった。早期移植による好中球回復を目指し,11月上旬に末梢血幹細胞移植が施行された。しかし,頰部の皮疹は拡大傾向で黒色壊死も呈してきたため,1週間後に当科を紹介受診した。
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