Japanese
English
症例報告
緑膿菌性壊疽性膿瘡と溶血性連鎖球菌性尋常性膿瘡の各1例
A case of pseudomonal ecthyma and a case of streptococcal ecthyma presenting a cutaneous vasculitis
佐藤 まどか
1
Madoka SATO
1
1羽生総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hanyu General Hospital, Hanyu, Saitama, Japan
キーワード:
下腿潰瘍
,
緑膿菌
,
壊疽性膿瘡
,
溶血性連鎖球菌
,
尋常性膿瘡
Keyword:
下腿潰瘍
,
緑膿菌
,
壊疽性膿瘡
,
溶血性連鎖球菌
,
尋常性膿瘡
pp.1009-1012
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101818
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要約 症例1:82歳,女性.基礎疾患に心不全,強皮症(limited type)あり.両下腿に発赤腫脹と潮紅を伴う潰瘍,膿疱が出現した.症例2:56歳,男性.基礎疾患に糖尿病,高血圧症あり.両下肢に膿疱と紅暈を伴う潰瘍が多発していた.両症例ともに,病理組織検査では真皮内に血管壁のフィブリノイド変性を伴う壊死性血管炎が認められた.皮膚組織の細菌検査にて症例1では緑膿菌,症例2ではA群溶血性連鎖球菌が検出された.両者は起炎菌が違うため,前者は緑膿菌性壊疽性膿瘡,後者は溶血性連鎖球菌性尋常性膿瘡と異なる診断名となるが,病理組織では類似の所見を呈していた.
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