Japanese
English
症例報告
尋常性痤瘡治療目的に使用したスピロノラクトンによる播種状紅斑丘疹型薬疹の1例
A case of spironolactone induced maculopapular drug eruption
喜多川 千恵
1
,
池野 史典
2
,
佐野 栄紀
1
Chie KITAGAWA
1
,
Fuminori IKENO
2
,
Shigetoshi SANO
1
1高知大学医学部皮膚科学講座
2ふみの皮フ科
1Department of Dermatology,Kochi Medical School,Nankoku,Japan
2Fumino Dermatologic Clinic,Kochi,Japan
キーワード:
スピロノラクトン
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
尋常性痤瘡
,
抗アンドロゲン療法
Keyword:
スピロノラクトン
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
尋常性痤瘡
,
抗アンドロゲン療法
pp.370-372
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102620
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要約 29歳,女性.尋常性痤瘡に対するホルモン療法目的にスピロノラクトン150mg/日の内服を開始した.内服開始10日目に腹部より紅斑,丘疹が出現し,全身に拡大した.パッチテストが陽性であり,スピロノラクトンによる播種状紅斑丘疹型薬疹と診断した.スピロノラクトンによる薬疹は稀であるが,尋常性痤瘡に対し使用する場合は,通常使用より多くの用量が必要であり,薬疹の発現に十分注意すべきである.また,その治療適応に関しても慎重であるべきと考えた.
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