Japanese
English
特集 薬疹
カルバマゼピンによる多発性固定薬疹の1例
Multiple fixed drug eruption due to carbamazepine
中尾 恵美
1
,
齋藤 里穂
1
,
茂木 いづみ
1
,
三村 慶子
1
,
髙橋 沙希
1
,
岡村 友紀
1
,
池田 信昭
1
,
金岡 美和
1
Emi NAKAO
1
,
Riho SAITO
1
,
Izumi MOTEKI
1
,
Noriko MIMURA
1
,
Saki TAKAHASHI
1
,
Yuki OKAMURA
1
,
Nobuaki IKEDA
1
,
Miwa KANAOKA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,皮膚科(主任:金岡美和部長)
キーワード:
多発性固定薬疹
,
カルバマゼピン
,
定時内服
Keyword:
多発性固定薬疹
,
カルバマゼピン
,
定時内服
pp.1331-1334
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004743
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
76歳,女性。馬尾症候群に対し,初診の3カ月前にカルバマゼピンの内服を開始した。1週間前から全身に小指頭大~ウズラ卵大の紅斑が多発し,精査加療目的に当科を紹介受診した。薬剤性過敏症症候群,多形紅斑等の薬疹が疑われ,カルバマゼピンを中止したところ速やかに改善した。その後自己判断でカルバマゼピンの内服を再開したところ,前回と同様の部位に紅斑が出現した。薬剤リンパ球刺激試験が陽性,再投与で同様の部位に皮疹が誘発されており,カルバマゼピンによる多発性固定薬疹と診断した。自験例のように数カ月内服後に固定薬疹をおこす可能性もあり,鑑別にあげる必要がある。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.